鬼義について
鬼瓦職人 塚越久義
なぜ鬼瓦職人になったのか。
答えは人がやってない仕事がやりたかった。
ただそれだけの理由でこんな大変な道に入ってしっまたことに今さらながら驚きをかくせません。
私がこの業界に入ったころすでに関東地方の瓦産業は衰退を始めていました。
私の始まりは23歳のころ埼玉県主催の伝統工芸育成事業に5年間参加し、月2回しかない授業で
親方からそれだけでは職人になれるわけないということで、毎日通い弟子入りし卒業するころには埼玉瓦組合連合会は解散。
我が深谷市は瓦の産地で全国3位の出荷量をほこっていました。
100社以上あった瓦屋さんは現在瓦製造1社他は瓦工事業になっています。
関東では瓦製造は数件、窯元がなければ鬼瓦も使われることもなく他産地の瓦が使用されているのが現状です。
現在お寺の需要も減少傾向にあり、すべての工程が手作りな私どもが価格競争に勝てるわけもなく
どんどん安いところへいっています。(手作りでも単価は下がっています)
私が習った鬼瓦は立川流の大工彫刻を鬼瓦に取り入れた流派です。本来は波、菊、葉が主流ですがやはり鬼の顔の方がインパクトがあり鬼を作ってばかりです。
2011年7月七ツ梅酒造跡に工房を開いて9年コロナの影響もあり体調不良に、
伝統を守り伝えるため続けていた工房を一時閉鎖し
自問自答の末、23歳から始めた鬼瓦人生の全てを見つめなおしました。
屋根に使われない鬼瓦を作る意味とは?これで鬼瓦職人といえるのか?
私の役割はなんなのか葛藤し
今では全国的に需要が減少してしまったいぶし瓦をなんとか業界を盛り立てたいと考え
鬼瓦を屋根の上ではなく下で見れる身近な鬼瓦と思い表札や贈り物の小物の飾り瓦に注力しています。
いつも鬼瓦をみるお客様にこれは型なんでしょう?という言葉に胸が痛いですが何度も繰り返し説明し型と手作りの違いを説明しています。もちろんお見上げ品などは型にしないと価格が高くなってしまうので原型を自分で作り型を使用しています。
現在40代半ばになり今後の活動は見れる小物の鬼瓦を売ることもそうですが、鬼瓦教室を開催し指を使って脳を活性化するべくヘラを使った家紋を彫る、表札を彫る、鬼を作って頂くなどの身近に感じる活動にシフトしていこうと思っています。
鬼には阿吽があり陰陽によって配置も変わることから、風水も取り入れた鬼の活動もしていこうと思います。
家を築いたあなたへ
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門柱に掲げる魔除けの鬼表札
家の中から睨みを効かす鬼表札
新築祝い・退職祝い・誕生祝いに名入れ飾り鬼瓦